10月は北海道へ

私、本職(ノンフィクション作家)に立ち戻り、毎月、気になる場所に取材の旅に出かけることにしましたの。

この10月は、北海道の登別温泉で、高校のクラス会があり(私の故郷は室蘭市)、思い切って幼馴染に会いに行きがてら、札幌、夕張と、一人旅をして、いろんな方と素敵な出会いをしてきました。

 

とくに夕張は、財政破綻をした市で、最盛期に15万人いた人口が、な、な、なんと目下、9000人に。

ニッポンは、世界一の借金国、いずれ財政破綻することは目に見えておりまする。夕張は、そのミニ事例かな、と。

 

でもね、出会った人は口々に言いました。

なにか、財政破綻を宣告されて、背筋がシャキっ、市民が自立しなければと自覚してしまった、と。

人のそれぞれの自立は、背後に信頼できる安らかな人と人との関係があってこそ成立するもの。

みんな、協力しあい、助け合い、支えあっているとか。

 

美しい紅葉の夕張。製鉄会社のエンジニアだった私の父は、戦後、輸入石炭がと途絶した時、溶鉱炉のためにこの夕張の石炭で良質なコークスを作る研究をしました。その話をよく聞いていたので、父もこの道を歩いたかしら、この美しいシュパール湖も眺めたかしら、としみじみとしてしまいました。シューパルとは、アイヌ語で、「ここが鉱泉の源」という意味だそうです。

 

夕張駅から、ホテルまで行く道は、本町キネマ街道。あらゆるところに、古い大きな映画の看板が掲げられていて、昭和の世界を醸し出されています。「喜びも悲しみも幾歳月」、子どもの頃、観た映画です。

 

そして、97歳の田畑さんの人生のお話をたっぷり聞きました。

シューパル湖まで、マイカーでドライブに連れていってくださいましたゾ!

まだまだ、90代は人のお世話をする立場とか、夕張では名高い自立自助のスーパーおじいさんです。

 

来月は信州。その次は、沖縄へ、と思っています。わくわく。

 

 

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コメント: 4
  • #1

    犬町 (月曜日, 03 11月 2014 13:10)

    久田様、ご執筆のために東奔西走される毎日、新しいご本の完成が楽しみです。
    時々登場されるお父様のエピソードも、私は興味深く拝見しています。おそらく、同じ会社(合併後ですが)にかつて私も勤めていて、溶鉱炉のプログラムなんぞを作っていました。
    作業着姿の硬派の技術屋さん達の姿がお父様のイメージに重なります。
    結婚後に住んだ南平台の社宅は、旧○○の社宅でした。
    私も62になり、今は社宅生活も懐かしいものとなりましたが、お母様のような料理上手で多趣味の奥様が多かったのを覚えています。
    ブログの記事をこれからも、楽しみにしています。

  • #2

    久田 恵 (月曜日, 03 11月 2014 19:32)

    犬町様
    犬町さま
    おお、父と同じ会社にお勤めなのですか。
    父は、かなり変り者でした。世間の目、というようなものが欠落していました。
    それで、こんな娘が育っちゃったわけです。




  • #3

    犬町 (火曜日, 04 11月 2014 07:30)

    久田様、お父様のファンとして、これからもいろいろなエピソードを楽しみにしています。
    私は、切羽詰まって訪ねてきた女性の応対をしたお父様が、「ちゃんと話を聞いてあげなさい」と久田様に取り次いだエピソードが特に好きです。

  • #4

    近藤京子 (木曜日, 06 11月 2014)

    久田先生のご本、産経新聞の記事などいつも拝見しております。励まされる事が多く友人と常に
    本の一節を復唱しながら、でも迷いつつ言い聞かせて介護をしております。こんど長野へいらっしゃるようですね。アリスのお茶会にも参加させておりますが、取材のお邪魔でしたら、悪いとおもいますが、先生に会えたらうれしいなと思いました。(長野市在住)